Denied
日本語歌詞
作詞/Haruka
暗く閉ざされた病棟の
終わらぬ掠れた夜が流れる
喉の渇きに目が覚め
監視の明かりが個室で首をもたげる
矯正の点滴が時を忘れて己の静脈に入り続ける
苦痛の悲鳴が沈黙の中でこだまする
だがこの処置は終わらない
この病みを処置出来るものはないのに
手術と点滴が繰り返される
軋み泣き叫ぶ身体は
柔軟を強化されて朽ち爛れていく
都合の良いものへと改変される
この曇った闇を処置できるものはない
全てに否定される自我
乾いた眼球
切り刻まれる存在意義
嗚咽だけが風化していく
絶えぬ殴打
繰り返される裏切り
否定される存在と意志
打ち捨てられた自己価値
生々しい血の処理が出来ない故に
否定された最終処置は施される
都合のいい人格だけが利用され
不用な本体は廃棄物として嘲られる
管理された時間
差し替えられていく記憶
「お前は信じるに値しない」
この議論が全てを抉る
多剤投与による腐乱した個性の再形成
歪んだ現実が突きつけられる
吊るされた赤光る液剤
脈拍よりも速く滴る
手指にも繋がれる別の鼓動
動脈に刻まれる偽りの記録
肯定されるものへと改変される
麻痺しかすみ書かれていく意識
虚無な実体が今滴る涙で作られる
永遠に開かぬ窓を叩き
永遠に明けぬ空の朝を知る
もうすぐ出来上がる肯定された亡骸
無数の痛みに精神は引き裂かれる
肉体は補強され、狂気は制御される
残酷な光と虚偽の音が反射し続ける