Obfuscation

日本語歌詞

作詞/祈山 憂介

 

覚醒した意識の中で奪われていく自我

自己を確立できない

恐怖に蝕まれていく

足は次第に溶けていき 地面が色を失って消えていく感覚

 

顔の無い顔 頭の無い頭

植えつけられる何かの自画像

括りつけられる 誰かの彫像

背骨の無い亡骸

願望と思想を操作される

心の触手が体表の虚栄を剥ぎ取っていく

 

解放を求めて彷徨い歩く

闇の中をもがき続ける

行き場のわからない感情がいくつも重なり合っている

 

聴覚は拒絶され叫び声は聞こえない

脳には磔にされた自我が焼き付いている

操られたまま誰かを嬲る

取り戻せない自分の意志に 犠牲と贖罪の鍵がかけられている

 

入念にすり潰した 瘤を持つ精神

内臓は研磨され次の順番を待つ

熱せられた金属を飲み込み体内を洗う

憎悪を上塗りして水色の糸で縫い上げる

 

解放の炎に焼かれるのを待つ

漆黒のゆりかごに揺られながら

失った自分を取り戻せない

いくつもの幻覚に襲われ続ける

 

感情を制御できない

残された時間が少ないことだけは気づいている

苦しみと悲しみは静かに混ざり合い狂気の海へと流れ出す