Heterogeneous Andead活動終了のお知らせ

 

Heterogeneous Andeadは、12月17日(日)両国SUNRIZEでのワンマン公演をもちまして活動を終了します。

 

祈山が2012年に前身となるプロジェクト「ANDEAD」を始動してから11年、

2014年にボーカルのHarukaが加入して現在のスタイルを確立してから9年、

これまでにアルバム2枚とEP1枚を制作して、アルバムはワールドワイドリリースをすることもでき、

コロナ禍が明けライブがまた活発に行えるようになった時勢ではありますが、このたび活動を終了することを決意しました。

 

Heterogeneous Andeadは当初より海外展開を視野に入れ、高い理想と明確な音楽的ヴィジョンを持って始動しました。

かつ独自性を打ち出すためにこれまでの常識や通例に逆行することも厭わないスタンスで活動してきました。

それ故に結果的にどっちつかずなスタイルになったり、遠回りをしているような形になった部分もあります。

しかしながらその時その時で最善だと思うことを全力でやってきました。

 

正直言って楽しいと思うことよりも、自分の思い描いた通りにならずに苦しい思いをすることのほうが多かったのも事実です。

でも、これまでの活動に一切の後悔はありません。

もし過去に戻ってやり直せたとしても、間違いなく同じようにやるでしょう。

これまで共にやってきたメンバー全員とまた出会い、時に笑い時に怒り、同じ時間を過ごすと思います。

 

何よりの宝はこのバンドで生み出された楽曲達です。

僕はかなりの寡作でこれまでにリリースした楽曲は全部で25曲なのですが、

ちょっとした鼻歌のような断片的なアイデアを除き、曲として作り始めてからボツにした曲は1つもありません。

つまりこれまでに作曲した数も25曲です。

(未使用の断片的なアイデアも2つ3つのみだと思います)

僕が17歳の時に人生で初めて作曲した曲である「Abuse」もEP「UNDEAD」に収録されています。

それくらい1つ1つの楽曲が僕にとってとても大切で、それこそ子供のようなものだと思っています。

とにかく自分が納得できる音楽、自分が聴きたいと思う音楽を作ることもこのバンドでの目標の1つだったので、

それについては達成できたと思っています。

 

コロナ禍が明けてライブ活動を再開したのも、せっかく世に生を受けた新曲達を披露してあげたいという思いからでした。

そして通常の30分ステージなどではなかなか演奏できない楽曲達も披露したいという思いがあり、

そのための場として、このバンドの最後の晴れの舞台として、分不相応ながらもワンマン公演を行うことを決断しました。

 

色々な技術が進歩した現代なら、1人でも作曲をしてボーカルを含めた全パートの入った楽曲を高いレベルで仕上げることも容易になりました。

しかしバンド形態で活動をしてライブもやろうとなると、バンドメンバー達がいなくてはなりません。

活動においてはそこが悩みの種ともなり、もどかしく苦しい思いをする要因でもあったのですが、

そのメンバー達がいたからこそ11年間このバンドを続けることが出来たのもまた事実です。

なのでこれまでこのバンドに参加してくれた正規とサポートの全てのメンバー達には感謝の思いしかありません。

特に、当初の想定外な形でこのバンドのスタイルを確立することになった唯一無二の声を持つ二刀流ボーカルのHarukaと、

このバンドが立ち行かなくなる可能性もあった時期に加入してくれて類い稀なるバイタリティで活動の推進力となった鬼武 隆には、

最大級の感謝の言葉を贈ります。

 

最後に、どのような形であれHeterogeneous Andeadを応援してくれた全ての方々に、

活動終了してしまい申し訳ない気持ちと共に、深い感謝の思いを伝えたいです。

 

本当に11年間ありがとうございました。

 

祈山 憂介


ボーカルのHarukaです。

 

当バンドはリーダー祈山氏のソロプロジェクトバンドであり、私はそのボーカルを担当させていただきました。

このため、バンドの活動終了については祈山氏の判断となりますので、私もその結果を受け入れた次第でもあります。

ワンマンライブをして活動終了という明確な目標地点の設定がされたこと、また正直自己のボーカルの限界性も感じていたため、安堵したことも事実です。

 

ただ、本当の事を言いますと、寂しい気持ちでいっぱいです。

初めてのボーカル挑戦で当時加入して、まだグロウルもワンフレーズがやっとでした。

ボーカルとしての任務を責任もって全うすべく、毎日のように練習し、音楽学校に通ったこともありました。

それから食べ物・着るもの・睡眠・姿勢・メンタル・英語力・仕事…9年間自分の生活を徹底的に管理し、それこそ1分1秒、このバンドのためを考えて生活していました。

自己や周囲に悩み、苦しかったことも多くあります。

でもここでしか見られない素晴らしい世界も沢山ありました。

 

だからこそ、安堵感を越えて寂しい気持ちの方が多いものの、それでもやり切った達成感も強くありますので、この決断については祈山氏と共に私も共有したいと思います。

恐らくボーカルとして、最初で最後のバンドになるかと考えています。

それだけ私にとってかけがえのない、大切なバンドでした。

 

初心者ボーカルを辛抱強く見守って共に9年間バンドをやってきた祈山氏、これまでの正規・サポートメンバーたち、国内外のバンド関係者、友人知人たち、お客様…そして当バンドに、心から感謝申し上げます。

 

最後にワンマンツアーの形で、最高の時間を皆さんと一緒に楽しみたいと思います。

今まで本当にありがとうございました。

 

Haruka